今回は、少し昔の就職活動の話を書いてみようと思います。
今は子育てをしながらブログを書いていますが、大学生だった頃は建築を学び、住宅や不動産など建築に関わる仕事を目指して就職活動をしていました。
最近はSNSやAIなど、就活の情報収集の方法も大きく変わりましたよね。
それでも、「面接が不安」「何をアピールしたらいいかわからない」という悩みは、今も昔も変わらないのではないでしょうか。
私は、特別な経歴や華やかな実績があったわけではありません。
アルバイト経験も多くありませんでしたが、第一志望の会社から内定をいただくことができました。
振り返ると、評価していただけたのは、学歴や肩書きではなく、自分なりに努力してきたことを、自分の言葉で誠実に伝えられたことだったように思います。
この記事では、私が就活で意識していたことや、実際に面接でお話ししていた内容をご紹介します。
面接に不安を感じている方や、「自分にはアピールできることがない」と悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
面接で大切にしていた7つのこと
就職活動中は、面接の受け答えについてたくさん悩みました。
「どんなことを話せばいいんだろう」、「もっとすごい経験が必要なのかな」と、不安になることもありましたが、私が意識していたのは意外とシンプルなことばかりです。
特別な面接テクニックというより、社会人として一緒に働きたいと思ってもらうための基本的な姿勢を大切にしていました。
① 結論から話す
面接では、できるだけ結論から話すことを意識していました。
例えば、
「私の強みは〇〇です。」
と最初に簡潔に伝えてから、
「理由は〜」
「具体的には〜」
と続ける形です。
緊張すると話が長くなってしまいがちですが、最初に結論を伝えることで相手も話を理解しやすくなります。
これは社会人になってからも役立っています。
メールを書くときも、会議で発言するときも、まず結論から伝える人は信頼されやすいと感じます。
② 面接官とのキャッチボールを意識する
面接を「発表会」だと思わないようにしていました。
もちろん事前準備は大切ですが、暗記した内容を一方的に話すのではなく、会話のキャッチボールをすることを意識していました。
面接官の反応を見ながら話したり、質問の意図を考えたり。
その場で自然なやり取りができると、人柄が伝わりやすくなります。
③ 身だしなみ・言葉遣い・姿勢を大切にする
明るく前向きな印象を持ってもらえることを意識していました。
ただ、それは元気の良さだけではありません。
・身だしなみを整える
・丁寧な言葉遣いを心がける
・姿勢を正して話を聞く
こうした基本的なマナーも同じくらい大切だと思っていました。
相手に敬意を持って接する姿勢は社会人になってからも重要です。
④ 相槌や返事もコミュニケーションの一つ
面接では、自分が話すことばかりに意識が向きがちですが、相手の話をしっかり聞くことも大切だと思っていました。
「はい」とハキハキ返事をすることや、自然にうなずきながら聞くことを意識していました。
目の前の相手が何を伝えようとしているのか、しっかり理解しようという気持ちで耳を傾けることは、日常会話でも大切だと思います。
面接は一方的に話す場ではなく、面接官との対話です。
相手の話を丁寧に聞き、その内容を受け止めたうえで自分の考えを伝える。
そんなコミュニケーションを意識すると、自然と落ち着いて受け答えができるようになると思います。

小刻みなうなずきは、聞き流しているように見えたり、落ち着きがない印象を与えますので要注意!
⑤ 笑顔と真剣さを使い分ける
面接では笑顔はとても大切だと思います。
実際、私はできるだけ明るい表情で話すことを心がけていました。
ただ、いつでも笑っていればいいというわけではありません!
例えば、志望動機や仕事に対する考えなど、真剣な話をしているときまでニコニコしてしまうと、内容と表情が合っていない印象になることもあります。
嬉しい話や楽しいエピソードは自然な笑顔で。
一方で、自分の考えや仕事への思いを伝える場面では、相手の目を見て落ち着いて話すことを意識していました。
「笑顔」と「真剣な表情」を場面に合わせて使い分けること。
細かなことかもしれませんが、相手に与える印象は大きく変わると思います。
⑥ 自己分析と企業研究をしっかり行う
面接が上手くいくかどうかは、当日の話し方だけではないと思っています。
私自身、自己分析と企業研究にはしっかり時間をかけました。
・自分はどんな人なのか
・どんな仕事がしたいのか
・なぜこの会社なのか
この3つを自分の中で整理しておくと、質問されても自然と言葉が出てきます。
そして私が特に大切だと感じていたのは、自己分析と企業研究を結び付けて考えることです。
自己分析では、自分の強みや価値観、やりたいことを整理し、企業研究では、その会社がどんな人材を求め、どんな仕事をしているのかを理解します。
その上で、「自分の強みを、この会社でどう活かせるのか」を自分の言葉で伝えられるように意識していました。
また、大手企業ばかりを受けるのではなく、若いうちから幅広い仕事に挑戦できそうな会社や、成長できる環境に魅力を感じていました。
企業研究では、事業内容だけでなく、同業他社との違いや、その会社ならではの強みを調べ、「なぜ他社ではなく、この会社なのか」を自分の言葉で伝えられるよう準備しました。
自分の軸と企業が求める人物像が重なる部分を見つけられると、面接でも自信を持って話しやすくなると思います。
⑦ 敷地に入った瞬間から面接は始まっている
これは就活中、私がずっと自分に言い聞かせていたことです。
「会社の敷地に入った瞬間から面接は始まっている。」
受付の方への挨拶。
待合室での過ごし方。
廊下ですれ違う社員の方への挨拶。
退室して建物を出るまで。
私はどの場面でも、「見られているから」というより、一人の大人として失礼のないように行動しようという気持ちでいました。
特別なことをする必要はありません。
相手への敬意を忘れず、一つひとつの行動を丁寧にする。
その積み重ねが、自分自身の自信にもつながると思います。



最後にお伝えしたいのは、ここでご紹介した7つは、どれも特別なテクニックではないということです。
華やかな資格や実績がなくても、誠実に準備を重ね、自分らしく相手と向き合う姿勢は、きっと伝わります。
話すことがなくて悩んでいる方へ
就活をしていると、「面接で話せるような経験がない…」と悩んでしまう方もいるかもしれません。
でも私は、特別な経験である必要はないと思っています。
面接官が知りたいのは、経験の派手さではなく、その経験から何を学び、どう考えたのかだからです。
趣味も立派な話題になります
実際に私は、趣味を聞かれたときは「料理」と答えていました。
毎日自炊をしていたので、「限られた予算と時間の中で健康的な生活を送るため、栄養バランスを考えて料理をすることで、忙しくても体調管理を意識しています。」というようにお話ししていました。
料理は決して特別な趣味ではありません。
でも、毎日続けていることには、その人らしさが表れると思っています。
また、建築を学んでいたこともあり、「建築巡りを兼ねた旅行」も趣味の一つとしてお話ししていました。
旅行先は有名な建築物や街並みを見学できる場所を選ぶことが多かったです。
図面や写真だけでは分からない建物のスケール感や光の入り方、素材の質感などを実際に五感で感じられることは、とても貴重な学びでした。
また、その土地ならではの街並みや文化、人との関わりに触れられることも、建築を学ぶ上で大きな刺激になりました。
気になった建物は一眼レフで撮影し、自分なりの視点で記録に残すことも楽しみの一つでした。
大学で学んでいることと趣味がつながっていたので、自然と話が広がることも多かったです。
小さな経験の積み重ねが、自分らしさになります
もし今、「話せることが何もない。」と思っているのなら、少しだけ行動範囲を広げてみるのもおすすめです。
例えば、
・ボランティア活動
・講演会やセミナーに参加してみる
・資格取得
・読書
・映画鑑賞
・旅行
・美術館や博物館へ行く
・興味のある分野のイベントに参加
・新聞購読
・料理
どれも、すぐに大きな実績になるものではありません。
でも、実際に足を運び、自分の目で見て、感じた経験は、面接でも自然と言葉にできるようになります。
私自身も、学生時代には建築家の方の講演会を何度か聞きに行きました。
設計に対する考え方や建築への思いを直接聞くことができ、「こんな視点があるんだ」と毎回新しい発見がありました。
子ども向けの建築ワークショップのボランティアスタッフも、今でも印象に残っています。
また、建築やインテリア、プロダクト、グラフィックなどのアートイベントのボランティアスタッフとして活動したこともあります。
出展企業の社員の方やプロのデザイナーさん、建築家の方とお話しする機会があり、
「こんな仕事もあるんだ。」
「この企業はこんな取り組みもしているんだ。」
そんな発見がたくさんありました。
学生のうちに社会人の方と接する機会を持てたことは、私にとって本当に貴重な経験だったと思います。
さらに嬉しかったのは、同じように建築やデザインに興味を持つ学生達と出会えたことです。
当時知り合った友達とは、今でも交流が続いています。
就活のために始めた活動ではありませんでしたが、興味があったからこそ飛び込んでみた経験が、自分の世界を広げてくれました。
そして振り返ると、その経験は面接でも自信を持って話せるエピソードになっていました。
だからこそ、「話すことがない」と思っている方ほど、少しだけ勇気を出して興味のある場所へ足を運んでみてほしいと思います。
経験は、特別なものである必要はありません。
自分の「好き」や「やってみたい」という気持ちから始まった経験こそ、その人らしさが伝わるものになると思います。



また、1年生から新聞購読していました。興味の無いことにも目を向けることができるので、紙で読むことを大切にしていました。
「すごい経験」よりも、「自分らしい経験」を大切に
就活をしていると、「留学経験がある人」「学生団体の代表をしていた人」など、自分よりすごく見える人がたくさんいます。
でも、周りと比べる必要はありません。
大切なのは、自分がどんなことに興味を持ち、どんな気持ちで取り組んできたか。
特別なことをしなくても、一つ一つの経験を大切にしている人は、その思いが自然と面接でも伝わります。
そして、これから就活を迎える方は、まだ時間があります。
今日から始めたことも、数か月後には立派な経験になっているかもしれません。
ぜひ、少しでも興味を持ったことには積極的にチャレンジしてみてください。
きっと、その経験は就活だけでなく、社会人になってからも財産になるはずです。



学生のうちに、ぜひ色々な場所へ足を運び、たくさんの人と出会ってみてください。
何気ない経験が視野を広げ、新しい価値観に触れるきっかけになります。
その積み重ねは、きっと就活だけでなく、その先の人生でも大きな財産になると思います。
企業選びについて思うこと
会社の規模よりも、自分の軸を大切に
就活をしていると、
「やっぱり大手企業の方がいいのかな。」
そんなふうに考えることもあると思います。
もちろん、大手企業にはたくさんの魅力があります。
一方で、私は会社の規模よりも、「自分がどんな仕事をしたいのか」を大切にしていました。
大学では建築を学んでいたので、住宅や不動産など建築に関わる仕事がしたいという軸は一貫していました。
そのため、
「若いうちから幅広い仕事に挑戦できるか。」
「成長できる環境があるか。」
そんな視点で企業を選び、大手企業ばかりではなく、自分に合っていると思える会社を中心に就職活動を進めました。
有名だからという理由だけではなく、「自分はどんな仕事がしたいのか」「どんな環境で働きたいのか」を考えることが、納得のいく企業選びにつながると思います。
自己分析を進める中で、自分なりの軸が見つかると、面接でも自信を持って話せるようになります。
就活は人生のスタートライン
私は第一志望のリフォーム会社から内定をいただいた時点で、就職活動を終えました。
当時はそれが一番納得できる選択でしたが、今振り返ると、最終選考まで進んでいた企業もあったので、もう少し続けてみても良かったかなと思うこともあります。
社会人になってからは、転職や病気など、予想もしなかった出来事も経験しました。
だからこそ今感じるのは、就活は人生のゴールではなく、新しいスタートラインだということです。
社会に出ると、たくさんの出会いや学びがあります。
必要以上に不安になりすぎず、自分らしく胸を張って就職活動に臨んでほしいと思います。
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【実例】私が面接で話していた自己PR
面接では、「あなたの強みは何ですか?」という質問を多くの企業で聞かれました。
私が一貫してお伝えしていた強みは、「社交性」です。
ただ、「人と話すことが好きです」という意味ではありません。
面接では、
「どんな人にも先入観を持たずに深く関わり、コミュニケーションを取りながら信頼関係を築けることが私の持ち味です。」
というようにお話ししていました。
もちろん、それだけでは説得力が無いため、「なぜそう言えるのか」が伝わるように、大学時代の具体的なエピソードも合わせてお話ししていました。
大学では建築を専攻し、設計コンペでは副リーダーとして活動していました。
得意分野に合わせて担当を割り振り、メンバー同士が気持ちよく取り組めるように声をかけたり、困っている人をサポートしたりしながら、一つの作品を完成させるためにチーム全体を見ることを意識していました。
この経験を通して、相手の立場を考えながらコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことの大切さを学びました。
また、建築を学ぶ中では、設計課題や講評会を通して、様々な力が身についたと感じています。
例えば、設計の意図を論理的に説明する力や、敷地条件や法規などを踏まえて課題を整理し解決する力。
締め切りに向けて図面や模型を何度も作り直した経験からは、最後までやり遂げる粘り強さも身につきました。
講評会で自分の考えを分かりやすく伝える経験は、面接でも役立ったと感じています。
私が意識していたのは、「私の強みは〇〇です」と伝えるだけで終わらせないこと。
その強みが伝わる具体的な経験や、自分がそこで何を考え、何を学んだのかまでお話しするようにしていました。
派手な実績である必要はありません。
自分らしさが伝わる経験は、誰にでもきっとあると思います。
自分らしい強みを、自分の経験と言葉で伝えることが何より大切です。



失敗談も多々あります。コンペで酷評されてしまったこと、展示会出展の直前に材料が誤って捨てられてしまったこと等々。
しかし面接で挫折や失敗を聞かれた際に、どう乗り越えたか、そこから何を学んだのかを伝えることができました。学生生活で訪れる大ピンチは、失敗のまま終わらせないことが大切です。
まとめ
気づけば、大学時代の就職活動から十数年が経ちました。
今振り返ると、面接で評価していただけたのは、学歴や特別な経歴ではなく、自分なりに努力してきたことを、自分の言葉で誠実に伝えられたことだったように思います。
相手への敬意を忘れず、言葉遣いや姿勢を大切にすることなど、特別なテクニックではありませんが、社会人になった今でも大切だと感じていることばかりです。
そして、社会に出ると本当にさまざまな出来事があります。
それでも、そのたびに新しい出会いがあり、多くのことを学び、今の自分につながっています。
だからこそ、就活は人生のゴールではなく、新しいスタートライン。
思うようにいかないことがあっても、自分を必要としてくれる会社はきっとあります。
この記事が、就活に不安を感じている方の背中を少しでも押すことができたら嬉しいです。
皆さんの就職活動を心から応援しています。






