家族旅行を考えるとき、まず気になるのが“子供の食事”。
離乳食期まではベビーフードやミルクでなんとかなりましたが、離乳食完了期〜2歳頃になると一気に悩みが増えます。
ベビーフードを嫌がったり、大人の料理は味が濃すぎたり――。「何を食べさせればいいの?」と迷うママ・パパも多いのではないでしょうか。
このブログでは、1歳(離乳食完了期)〜2歳頃の子供との旅行で、“食べられるものがない”を防ぐために我が家が実践してきた工夫や、旅館選び・持ち物のコツをご紹介します。
子供の食事を理由に旅行を諦めかけている方に、少しでも「これなら行けそう!」と思ってもらえたら嬉しいです。

現在娘は4歳です。生後8ヶ月の頃から、年に5〜7回ほどのペースで旅行をしています。ほとんどが2泊以内の旅行です。
我が家の旅行スタイルと、食事で悩んだきっかけ
我が家は、子供が生後8ヶ月を過ぎた頃から少しずつ家族旅行を楽しむようになりました。行き先は車で2〜3時間圏内の温泉地や観光スポット。1〜2泊の“ゆったり旅”が定番です。
ただ、毎回一番悩むのが“子供の食事”。
離乳食を卒業した頃は、ベビーフードを嫌がり、大人の料理は味が濃くて不安。旅館の食事でも、安心して食べさせられるものを探すのに苦労しました。
特に1歳の頃は、子供がほとんどご飯を食べずにぐずってしまい、せっかくの旅行なのに申し訳ないなと落ち込んだのを覚えています。
それ以来、「次こそは食事で困らないようにしよう」と決め、旅先でも安心できる食事の工夫・持ち物・宿選びを少しずつ試してきました。
“食べられるものがない”を防ぐための準備と持ち物
子供との旅行で一番不安なのが、「食べられるものがあるかな…?」ということ。
特に1歳(離乳食完了期)〜2歳頃は、味の濃い料理や揚げ物を避けたい時期でもあります。
そんなときは、少しの準備と持ち物の工夫で、驚くほど安心感が変わります。
持参するご飯・食材
アイテム | ポイント・活用法 |
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🍙 お弁当箱・スープジャー | スープジャーには、柔らかく煮た野菜入りの雑炊やうどんを。お弁当箱には、卵焼きや蒸し野菜、お肉、お魚、おにぎりなどを詰めて持参します。 |
🍎 果物(カットしたりんご・バナナ・みかんなど) | カットフルーツは、ジップロック+保冷剤でフレッシュに。暑い季節も安心。 |
🍞 小さなパン | 軽くて扱いやすい。現地のパン屋さんで買うのも旅の楽しみに。 |
🧃 ベビースムージー(無添加) | 常温OK&すぐ飲める。おでかけ時の救世主。 |
▼家にストックしています!
▼我が家ではサーモスのスープジャーが大活躍です!



どんな旅先でも必ず持っていくのが、ベビービオのスムージーです!
食事グッズ(便利アイテム)
アイテム | ポイント・活用法 |
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✂️ 食事用はさみ・ベビーフードカッター | おかずを一口サイズに。外食でも安心。 |
👶 エプロン(使い捨て or シリコン) | 洗い場がなくてもOK。かさばらないものを選ぶと◎。 |
🥄 スプーン・フォーク(使い慣れたもの) | 子供が普段使っているものを。安心して食べやすい。 |
🧻 お手拭き・除菌シート | テーブルの汚れや手口拭きに。外食先の必需品。 |
▼プティマインのフードカッターを愛用していました!
味の調整&プラス一品アイテム
アイテム | ポイント・活用法 |
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🍚 無添加ふりかけ | 白ご飯だけでも一食に。味変にも便利。 |
🍞 小分けのパン | 宿の食事が合わないときのサブご飯に。 |
🍇 フルーツ(現地購入) | 道の駅や市場で購入すると旅気分もUP。 |
▼白米をあまり食べない娘でも無添加納豆ふりかけは大好物です!
その他・あると便利なもの
アイテム | ポイント・活用法 |
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🍌 バナナケース | 潰れずに持ち運べる。長距離移動でも安心。 |
❄️ 保冷バッグ+保冷剤 | 夏場の持ち歩き用に必須。 |
🛍 チャック付き袋(ジップロック) | 食べ残しや使用後カトラリーの収納にも。 |
🍽 使い捨てスプーン・カップ | 車内や外出先でサッと食べさせたいときに便利。 |
▼4歳になっても愛用中のバナナケース!
全てを持っていく必要はなく、「行き先・季節・宿泊タイプ」に合わせてカスタマイズするのがコツです。
子供連れの荷物はどうしても増えがちですが、必要なものを厳選して小さくまとめるのがポイントです。
特に「ふりかけ・はさみ・スムージー」の3点は、我が家の定番セットです!
旅館・ホテル選びのポイント
子連れ旅行での食事を安心して楽しむためには、宿選びがとても重要です。
「どんな料理が出るか」「子供の食事対応があるか」を事前に確認しておくことで、旅行中のストレスが大きく変わります。
幼児食に対応してくれる宿をチェック
最近は「幼児食」や「離乳食対応」をうたう旅館・ホテルも増えています。
ただし、内容は宿によって様々。「月齢別に柔らかさを調整してくれる」など、対応レベルが違うため、予約前に電話やメールで確認するのがおすすめです。
💬確認のポイント
- 幼児食の注文ができるか
- 子供用にご飯(白米)や味噌汁は提供可能か
- おかずの取り分けはできるか
- 食材の持ち込みはOKか(フルーツやパンなど)
- 電子レンジやお湯の利用は可能か
実際に泊まってよかった!子連れ旅行に優しい宿と食事の工夫
伊香保温泉「松本楼」
生後6ヶ月〜1歳半までの離乳食提供があり、1〜3歳向けの幼児食の用意もあります。
旅行デビューの家族にも安心。娘が1歳1ヶ月のときに宿泊しましたが、手作りの離乳食を作ってくださいました。スタッフの方も子連れ対応に慣れていて、安心感がありました。
奥嬬恋温泉「花いち」
2歳の子供に茶碗蒸し・にゅう麺・ご飯(白米)・バニラアイス・ジュースを用意してくださいました。
この心配りは本当に感動。客室数が少なく、静かにゆったり過ごしたいファミリーにぴったりの旅館です。


四万温泉「積善館」
別注料理がとても充実しており、出汁巻き玉子・茶碗蒸し・川魚の塩焼きなど、子供が食べやすいメニューがたくさん。
大人の料理を無理に取り分けず、子供が食べられる優しい味を追加で頼めるのが嬉しいポイントです。
こちらも落ち着いた雰囲気で、のんびり滞在したい方向け。


谷川温泉(水上温泉郷)「別邸 仙寿庵」
幼児食は、全て手作り。夕食は少し揚げ物もありましたが、おにぎりや鶏肉のソテー、お味噌汁、角煮、果物など、どれも優しい味付けで安心して食べさせられました。娘が3歳になった翌日に宿泊しましたが、パクパク食べてくれて、親としても嬉しいひとときでした。
朝食のソーセージは無添加のものを使用しており、体に優しい薄味。
2歳頃からなら、食事を付けることを検討しても良いかもしれません。また、朝食は和食・洋食を選べるのも嬉しいポイントです。
静かで上質な空間で、ゆったりとした時間を過ごせる大人の隠れ家のような宿。“子連れでも特別な時間を過ごしたい方”にぴったりです。


嬬恋温泉「軽井沢1130」
夕食も朝食もビュッフェ形式を選べて、まさに“子連れ全振りホテル”。
種類が豊富で、子供が食べられるものが必ず見つかる安心感があります。離乳食は、市販のパウチタイプの物が数種類用意されていました。


鬼怒川温泉「日光きぬ川ホテル三日月」
オールインクルーシブスタイルで、夕食も朝食もとても充実。
旅行デビューの家族にも安心して過ごせる、子連れ最高のホテルです。
お部屋のチェックインは15時ですが、ダイニングレストランには11時から入れて軽食やドリンクを楽しめるのが魅力。さらに、チェックアウト後もレストラン利用OKなので、時間を気にせずゆったり滞在できます。
開放的な空間で手の込んだ料理を親子で楽しめるのも嬉しいポイント。安心感と満足度、どちらも叶うホテルでした。
現在、「日光きぬ川ホテル三日月」の子連れブログを書いています。
横浜「ヒルトン横浜」「ローズホテル横浜」「ウェスティンホテル横浜」
こちらもビュッフェ形式で、種類がとにかく豊富!
開放感のあるお洒落な空間で、料理ひとつひとつが丁寧に作られていて本当に美味しかったです。
洋食・和食・デザートまで揃い、親も子も大満足。
ヒルトン横浜は、夕食ビュッフェもおすすめです!






ビュッフェを選ぶときのポイント
ビュッフェ付きの宿は、子供の食事にも柔軟に対応できて本当に便利です。
ただし、同じビュッフェでも料理の種類が少ないと選べるものが限られるため、公式サイトや口コミなどで「メニューの豊富さ」をチェックしておくと安心です。
また、親が交代で食事をとりやすい環境でもあるので、「子どもが飽きやすい」「落ち着いて座っていられない」という家庭にもおすすめです。
実際の食事シーン別の工夫
ここからは、実際の旅行中に「どんな場面で」「どんな工夫をしたか」を具体的に紹介します。
特に初日の食事は、移動が多くて慌ただしいので、事前準備がカギになります。
初日:移動中〜昼食まで
旅行初日は外食が続きやすいため、お弁当を持参するようにしました。
スープジャーには、柔らかく煮た野菜入りの雑炊やうどんを。
お弁当箱には、卵焼きや蒸し野菜、お肉、お魚、おにぎりなどを詰めて持参。
果物も旅の味方。みかんやバナナ、カットしたりんごをジップロックに入れておけば、移動中でもすぐに食べられます。車内で小腹が空いたときにも便利で、ぐずり防止にも◎。果物は、4歳になった現在もおでかけの際に持参しています。
ただし、真夏など持参ご飯が心配なときは、無理せずレストランを利用することも。
伊香保なら「水沢うどん」、軽井沢なら「パン屋」など、子供が食べられそうなメニューのあるお店をあらかじめリストアップしておきます。
2歳頃になると蕎麦も食べられるようになり、外食の選択肢が一気に広がりました。
夜:旅館・ホテルでの夕食
宿では、まず電話で事前にご飯とお味噌汁を子供用に追加できるか確認します。
今まで宿泊した全ての旅館で提供してくださいました。そこに大人のおかずから取り分けをします。
それでも食べられそうなものが少ないときは、持参したふりかけやパン、スムージーが大活躍。
ベビービオのスムージーは常温でOKなので、旅行の定番アイテムです。
また、旅先で見つけたパン屋さんで購入したパンや、道の駅で買った果物を食べるのも、ちょっとした楽しみになりました。
翌朝・翌日昼食:ホテルの朝食と旅の続き
朝食付きの宿では、ビュッフェ形式だと一気に気が楽になります。
ご飯・パン・味噌汁・スープ・焼き魚・煮物・サラダ・果物など、子供が食べられるものを少しずつ組み合わせるだけで、十分な食事になります。
そして翌日の昼食は、旅先のご当地グルメを楽しむことも。
伊香保なら「水沢うどん」、軽井沢なら「パン屋」など、子供が食べられるレストランを探してみるのもおすすめです。
2歳くらいになると蕎麦なども食べられるようになり、選択肢が一気に広がります。
こうして振り返ると、“持参+取り分け+宿・外食で補う”のバランスが取れていると、どのタイミングでも安心して食事ができました。
「食べられるものがない…」という不安がなくなるだけで、旅行そのものをゆったり楽しめるようになります。
まとめ:完璧じゃなくてもOK!工夫すれば“食べられる旅”はできる
子供との旅行では、どうしても「食べられるものがあるかな」「ちゃんとご飯を食べてくれるかな」と不安になりますよね。
特に1歳(離乳食完了期)〜2歳頃は、食の好みも気分も日によって変わりやすく、親にとってはドキドキの連続。
でも、実際に何度か旅行を重ねて感じたのは、完璧じゃなくても大丈夫ということ。
・初日は持参したご飯で安心を確保
・旅館やホテルでは、ご飯・味噌汁・取り分けを中心に工夫
・ビュッフェや別注料理で、柔軟に対応
・困ったときは持ち込みの果物・ふりかけ・パン・スムージーでサポート
こうした“小さな工夫”の積み重ねで、どんな旅先でも意外となんとかなります。
そして、持参のご飯やお気に入りのパン、地元の果物を一緒に食べる時間は、親にとっても子供にとっても、きっと特別な思い出になるはずです。
「食事のことで悩むくらいなら、やっぱり行くのやめようかな」と思っている方にこそ、ぜひ一歩を踏み出してほしいです。
工夫すれば、“食べられる旅”は必ずできます。
子供の笑顔と一緒に、家族みんなでのびのび旅を楽しみましょう!