育児も仕事も家事も遊びも楽しみたいママの体験記

絵本「14ひきのシリーズ」の魅力|ねずみの家族の暮らしと自然の物語

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4歳になると、子どもの世界はぐっと広がります。
言葉が増え、物語の流れを理解し、自分の言葉で感想を伝えられるようになる時期。赤ちゃんの頃とはまた違ったかたちで、絵本の時間が深まっていくのを感じます。

我が家では、私も夫も読書が好きなこともあり、娘が生まれてから絵本はいつも身近にありました。2週に一度は図書館へ通い、その時々の興味に合わせて絵本を借りることが多いです。家では毎日3冊ほど読みます。特別な取り組みというより、日常の一部として続いてきました。

4歳になった今、絵本との向き合い方に少し変化を感じています。

物語をただ聞くだけでなく、その世界を自分の中で思い描き、ページの隅々まで目を向けるようになりました。絵本の中の出来事が、空想のままでは終わらず、現実の世界へとつながっていく感覚があります。

今回ご紹介するのは、そんな4歳の今、特に心をつかんでいる「14ひきのシリーズ」

自然の中で暮らすねずみ一家の物語は、絵本の時間を“体験の種”へと変えてくれました。

わが家では図書館で出会ったこのシリーズですが、何度も読み返すうちに、気に入った巻を少しずつ自宅でも揃えるようになりました。

目次

4歳頃は物語の世界に入り込める時期|絵本の楽しみ方が広がる

3歳頃から、物語の世界に少しずつ入り込む姿が見られるようになり、4歳になる頃には細かな描写まで楽しめるようになり、物語の世界にぐっと入り込む姿が見られるようになります。登場人物の気持ちを想像しながら読み進め、「このあとどうなるのかな」と展開を楽しむ。物語そのものを味わう力が育ってくる時期です。

娘が「14ひきのシリーズ」に惹かれたきっかけも、そこにあったように思います。
森の中で暮らす野ねずみの家族を、「どこかで本当に暮らしているのかもしれない」と感じていたのです。

丁寧に描かれた台所の様子、森を散歩したり木の実を集める姿、きょうだい達のやりとり。
その世界全体に興味を持ち、まるで自分もその暮らしの一員になったかのようにページを見つめています。

そして、物語に入り込んでいるからこそ、細部にも自然と目が向きます。

たとえば、草むらに小さく描かれたてんとう虫。
たんぽぽにとまっているちょうちょ。
落ち葉の影に隠れるようにいる小さな虫や蛙。

「ここにもいるよ」と指を差しながら、ひとつひとつ確かめるように見ていきます。それは“探している”というよりも、“ねずみたちと同じ目線で森を歩いている”ような感覚に近いように感じます。

細部まで描き込まれた自然の世界は、観察する力を育てるだけでなく、「本物を見てみたい」という気持ちへとつながっていきます。

絵本の中の森が、少しずつ、現実の森へと重なっていく。

4歳という年齢は、その橋渡しができる時期なのだと感じています。

絵本「14ひきのシリーズ」とは|四季とねずみの家族の暮らしを描く物語

森で暮らす、14匹のねずみの家族

「14ひきのシリーズ」は、いわむらかずおさんによるロングセラー絵本です。

おとうさん、おかあさん、おじいさん、おばあさん、そしてきょうだい10ぴき――計14匹のねずみ一家の、森の中での大家族の日常生活を通して、家族団らんの喜びや四季の移ろいを丁寧に描いた絵本です。

シリーズは全12巻
『14ひきのひっこし』から始まり、『14ひきのあさごはん』『14ひきのやまいも』『14ひきのさむいふゆ』『14ひきのぴくにっく』『14ひきのおつきみ』『14ひきのせんたく』『14ひきのあきまつり』『14ひきのこもりうた』『14ひきのかぼちゃ』『14ひきのとんぼいけ』『14ひきのもちつき』まで、春夏秋冬の移ろいとともに、森での暮らしが丁寧に描かれています。

10匹のきょうだいは名前があり、絵の中できちんと描き分けられています。読み重ねるうちに、「この子は活発そう」「この子はリボンが好きな女の子」「この子は高いところが好き」と、自然と個性が見えてくるのも魅力のひとつです。

みんなで協力して木の実を運び、畑を耕し、山芋を掘る。小さなきょうだい達もできることを担いながら、家族の一員として暮らしています。

そして一日の終わりには、家族そろって食卓を囲む。家族みんなが協力し合う温かいその光景は、読むたびに心をやわらかくしてくれます。

家族みんなが揃って、丁寧に作られたごちそうを食べるシーンは、心が温まり、とても印象的です。

四季と細部に宿る、美しい世界

舞台は、自然豊かな森。

特別な出来事が起こるわけではありません。けれど、木の実を拾い、畑を耕し、季節の恵みを分け合いながら丁寧に暮らす家族の姿が、静かに描かれています。

このシリーズの魅力のひとつは、美しい水彩画で表現された四季の風景です。

春にはやわらかな新緑が広がり、
夏には深い緑ときらめく水辺、
秋には落ち葉やどんぐり、
冬には澄んだ空気と雪景色。

ページをめくるごとに、森の空気まで伝わってくるような繊細な描写が続きます。

そしてもうひとつ印象的なのは、細部まで丁寧に描き込まれていること。

草花の種類、昆虫の姿、木の実の形、家の中の道具ひとつひとつまで、決して簡略化されていません。

だからこそ、物語を読むだけでなく、ページの中をゆっくり眺める楽しさがあります。

読むたびに新しい発見があり、「こんなところにこんな虫がいたんだ」と気づくことも。

にぎやかでありながら、どこか静けさのある森の暮らし。

家族が助け合い、自然とともに生きる姿は、心にじんわりと残ります。

「14ひきのシリーズ」が体験につながる理由|絵本から自然へ

ねずみの一家と、丁寧な暮らし

「14ひきのシリーズ」を繰り返し読むうちに、娘の中で少しずつ変化が生まれていきました。

物語を楽しむだけでなく、森で暮らす野ねずみたちの視線で、ページの中の世界をじっと見つめるようになったのです。

草むらに描かれたてんとう虫。
池のほとりを飛ぶとんぼ。
落ち葉の陰にひっそりといる小さな虫。

ページの隅にいる小さな存在を見つけては、「ここにもいる」と教えてくれます。それは単に虫を探しているのではなく、ねずみの家族と同じ森の中に身を置いているような感覚に近いのだと思います。

それは、昆虫や植物だけでなく、ねずみの家族の暮らしそのものに目が向くようになったからかもしれません。

たとえば『14ひきのおつきみ』。
この絵本では、14ひきのねずみたちが力を合わせて、お月見の準備をします。

色づいた葉と、どんぐりの実が揺れる太い樫の木。
その高い木の上に、小さなねずみたちが協力しながらお月見台を作っていきます。
木の上から描かれた構図は立体的で、まるで迷路をのぞき込んでいるよう。

やがて夕日が沈み、満月が昇る場面は圧巻です。
ススキを飾り、月見だんごをお供えする様子から、日本のお月見の風習を自然と知ることができます。

物語の最後には、月に向かって「やさしい光をありがとう」という言葉があります。
自然の光に感謝しながら暮らす、ねずみたちの姿が静かに心に残ります。

中秋の名月の日、娘がふと「ねずみさんたちもおつきみしてるかな」と言いました。

絵本の世界と、実際の季節の出来事が、子どもの中でやさしくつながっているのだと感じた瞬間でした。

自然の中へ広がる、絵本の世界

娘がまだ遊具で上手に遊べないくらい小さかった頃から、わが家では自然に触れられる場所へ出かけることが多くありました。広い芝生や森のある公園、川辺など、のんびりと過ごせる場所がちょうどよかったのです。

けれど、「14ひきのシリーズ」に出会ってから、その時間の過ごし方が少し変わったように感じます。

森を歩くとき、木々の大きさだけでなく、足元の草花や小さな生きものにまで目を向けるようになりました。
川辺では、水の流れだけでなく、石の裏や水際の草のあいだをじっと見つめる。
秋には落ち葉を拾い、「ねずみさんたちも、こういう葉っぱを踏んで歩いているのかな」と話すこともあります。

そして帰宅後、また絵本を開く。
実際に見た景色を重ね合わせながら、「この場面、今日と似ているね」とページをめくる。

絵本で出会った世界を、外で確かめ、また絵本へ戻る。
その往復の中で、野ねずみたちの暮らしも、現実の自然も、少しずつ自分の中に根づいていくように感じます。

絵本は単に知識を与えるものというより、生きものや自然とどう向き合うか、その姿勢をそっと教えてくれるもの。

4歳の今、「14ひきのシリーズ」は、読み聞かせの時間を超えて、ねずみの家族の暮らしを通し、自然の中での体験をより豊かにしてくれる存在になっています。そしてその体験が、また次の絵本時間を深めてくれる――そんな循環が生まれています。

「14ひきのシリーズ」はこんなご家庭におすすめ

「14ひきのシリーズ」は、物語をじっくり味わえる絵本です。

わが家では3歳頃から読み始めました。当時は絵を楽しむような読み方でしたが、4歳になった今は、登場人物の気持ちや細かな描写まで理解できるようになっています。年齢が進むにつれて、味わい方が少しずつ深まっていく絵本だと感じています。

文章は決して多くありません。
ページの下部に添えられた短い文章と、豊かに描き込まれた絵。そのバランスが、このシリーズの大きな魅力です。

絵をじっと見ていると、その子の個性や、その場で何が起こっているのかが自然と伝わってきます。説明されるのではなく、自分で読み取る感覚。

物語を“読む”というより、“絵を読む”。

そして気づけば、その世界の中に入り込んでいるような感覚があります。

だからこそ、3歳頃から少しずつ楽しみ始めたいご家庭にも、4歳になり、より深く物語を味わえるようになってきたお子さんにも、おすすめしたい一冊です。

また、最近赤ちゃんの頃ほど絵本を読まなくなったかもしれない、と感じている方にも。

派手な展開はありませんが、家族が協力し、自然とともに暮らす姿は、読むたびに静かな温かさを届けてくれます。

そしてその視点は、外の世界へとつながっていきます。

絵本で出会った虫や草花を、実際に見つけてみたいと思う。
自然の中での時間が、少しだけ丁寧になる。


そんな変化をもたらしてくれる絵本です。

「売れているから」ではなく、「心に残るから」選ぶ。

年齢とともに味わいが深まる一冊として、長く寄り添ってくれるシリーズだと思います。

絵本は、家で読む時間だけでなく、外の世界へと興味を広げてくれる存在でもあります。
わが家では、絵本と同じくらい図書館の時間も大切にしています。

まとめ|絵本「14ひきのシリーズ」が教えてくれること

「14ひきのシリーズ」は、ねずみの大家族が森の中で営む穏やかな日常を描いた物語です。
家族が協力しながら暮らす姿、四季の移ろい、そして細部まで描き込まれた自然の世界は、読むたびに新しい発見をもたらしてくれます。

3歳頃から楽しみ始め、4歳になるとより深く味わえるようになる。
文章は多くなくても、絵を読むことで物語の奥行きが広がっていきます。

そして絵本の中で芽生えた興味は、やがて実際の自然の中へとつながっていきます。森を歩くときの目線が変わり、小さな生きものに気づく時間が増える。そんな循環が、日常を少し豊かにしてくれるのだと感じています。

絵本は、何かを教え込むためのものではなく、世界を見るまなざしを育てるもの。

もし最近、絵本を手に取る時間が少し減っていると感じていたら。
ぜひもう一度、ページを開いてみてください。

その一冊が、次のおでかけや、何気ない日常の風景を、少し違って見せてくれるかもしれません。


もし、今の年齢で読んでみたいと感じたら。
ご家庭のペースで、気になる一冊から手に取ってみてください。

この絵本、カバーと表紙で絵が違うのも魅力。

これから購入する方は、カバーは捨てずにつけたまま、どこが違うか探すのも楽しんでください。

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